笠原塾塾長の最短合格会議

高校を中退後、偏差値を81まで上げて早稲田に合格。 講師として高校受験第1志望合格率100%、大学入試6年連続第1志望合格率100%を達成しました。 その方法論の全てをこのブログでお伝えしていきます。

英語長文が苦手な受験生必見③解釈編

こんにちは。塾長です。

今回のブログは、「英語長文が苦手な受験生必見②文法編」の続きとなります。

 

テーマは英文解釈です。

英文解釈の授業は高校では一部の進学校を除き、行われないことが多いです。しかし、大学受験においては、英文解釈の訓練が必要不可欠です。その理由はシンプルで、英文解釈の訓練をしなければ、英語長文は読めるようにならないからです。

 

まずは「英文解釈とは何か」という定義からお話します。「英文解釈とは、単語や熟語、文法や語法の知識を使い、1文1文を正確に訳出すること」です。

 

1文1文を正確に訳出できるようになれば、結果として英語長文は読めるようになります。英語長文は、1文1文の連続で構成されているからです。

 

「単語や文法は一通り学習したけど、長文が思うように読めない」という受験生に必要な訓練は、この英文解釈のトレーニングになります。

 

英文解釈の訓練をする上で重要なことは、前提として「本当に単語や熟語、文法語法の知識が定着しているか」という点です。知識なくして1文を理解することはできません。一定の知識を身につけた上で英文解釈の学習に取り組んでください。

 

英文解釈の学習を進める上でのオススメの参考書は、「英文読解入門基本はここだ!」と「ポレポレ英文読解プロセス50」です。

 

まずは、「英文読解入門基本はここだ!」から始めてください。薄い参考書なので、ハイピッチで進めれば、1週間〜2週間で仕上げることも可能です。しかし、1ヶ月くらいかけてじっくりとこなすことをオススメします。

 

前半は難易度的に優しい問題が並んでいます。しかし、盲点となる部分の解説や、理解しているようで理解していなかった部分をクリアにしてくれる解説がされています。後半は難易度的に高い問題もいくつかあります。特に後半はじっくりと解説を読み込んで、英文を確実に理解してほしいと思います。

 

この本を一通りやって、「簡単だった」と感じた受験生は、もう1度やり込むべきだと思います。学習すればするほど味が出て、新たな気づきを得られる参考書と言えます。全ての問題を完璧に理解した頃には、この本の奥の深さを痛感するはずです。

 

「英文読解入門基本はここだ!」を仕上げた後は、「ポレポレ英文読解プロセス50」に移行したいのですが、この2冊の間には難易度の差が大きくあるという問題点があります。そこで、この2冊の橋渡し的な役割を果たす参考書として、「基礎英文解釈の技術100」を学習するといいと思います。あるいは、基礎英文解釈の技術100が合わないと感じる生徒や、分量が多いと感じる生徒はその代わりとして、学校や、塾、予備校の授業で使っているテキストを使い、1文1文正確に読んでいく訓練をしても良いと思います。

 

英文読解入門基本はここだ!→基礎英文解釈の技術100 or  学校や塾、予備校などのテキスト→ポレポレ英文読解プロセス50

という順番で学習を進めてください。この順序で学習すれば、難易度的な問題も解消でき、無理なく学習できます。

 

ポレポレ英文読解プロセス50は、薄い本ですが、非常に良くまとまっていてオススメです。レベルが高い文章が多いので、この本に入る前の段階として、単語や熟語、文法語法の知識を確実に頭に入れておく必要があります。その上でこの本に取り組めば、確実に力がつきます。3ヶ月〜半年くらいかけて仕上げてください。解釈の力がつけば長文読解の力もつくので、結果として、この本が長文読解の力を向上させる切り札になります。

 

ぜひ、時間をかけて解釈の学習をしてください。長文読解の苦手を克服するきっかけになります。

 

塾長