笠原塾塾長の最短合格会議

高校を中退後、偏差値を81まで上げて早稲田に合格。 講師として高校受験第1志望合格率100%、大学入試6年連続第1志望合格率100%を達成しました。 その方法論の全てをこのブログでお伝えしていきます。

英語長文が苦手な受験生必見①単語編

 

こんにちは。塾長です。

 

「長文が読めません。どうしたらいいですか?」

これは、毎年4月に生徒からよくされる質問です。

 


長文は誰しも最初は苦手です。なぜなら、長文読解は、英語の総合的な力を必要とするからです。英語の総合的な力とは、単語、熟語、文法、語法、解釈の全てを網羅した力です。

 


高1の4月から、この英語の総合的な力を身につけている生徒はゼロに近いと言えます。そのため、最初の段階では長文が思うように読めないことは当然のことです。

 


だからと言って、焦る必要は全くありません。上記の単語、熟語、文法、語法、解釈の勉強を地道に続ければ、少しずつ長文が読めるようになります。

 


基本的な知識が無いにも関わらず、無理して難易度の高い長文を読もうとしても意味がありません。長文を正確に読み解いていくためには、基本の積み上げを徹底することこそが最も重要です。

 


それでは、単語、熟語、文法、語法、解釈のうち、まずはどれに重点をおいて勉強するべきなのでしょうか。

 


それは、「単語」の学習です。単語の学習を軽視する受験生は非常に多いです。予備校や塾の授業では、単語の学習に時間を割きません。文法や読解の解説に時間を奪われ、単語を繰り返し指導する時間が無いというケースが非常に多いです。

 


また、「暗記は最低限こなせばいい。俺の方法論を信じれば、受験は乗り切れる。」という予備校や塾の講師によるうたい文句は、受験生にとっては非常に魅力的に映ります。そのため、あえて授業の中では単語の重要性を伝えない講師もいます。その方が受験生から人気を得られますからね。

 


しかし、難関大学の受験においては、小手先のテクニックは通用しません。「基本に忠実に、地道な努力を積み重ねた受験生」だけが合格できる試験になっています。

 


単語の学習は、この「基本に忠実に、地道な努力を積み重ねること」の最たる例と言えます。地味で面白みに欠けた作業にも思えますが、単語の学習は英語力を上げるうえでのキーポイントであり、必要不可欠な勉強です。

 


単語力が無ければ、長文読解や英文解釈はもちろんのこと、文法や語法の問題を解くことができません。

 


まずは単語の学習に時間をかけてください。起床後の数分間や通学時間、夕食前後の空き時間や、就寝前の数分間など、ちょっとしたスキマ時間は有効活用してください。

 


また、単語集が手元になくても、単語の意味を頭の中で思い出す作業も単語の学習の1つです。それならば、自転車をこぎながらでも、シャワーを浴びながらでも、ベットで横になりながらでもできます。

 


もちろん、単語力が不足している段階では、机に向かって学習する際にも、たっぷりと単語の学習に時間を割くべきです。

 

オススメの単語集は、システム英単語Basic、システム英単語、速読英単語必修編です。

 

単語力に自信が無い生徒は、システム英単語Basicを最初に学習してください。入試頻度の高い単語を効率的に学べます。無駄の無い単語集であり、最高に良くできている単語集と言えます。

 

1日100語を毎日こなしてください。完璧主義に陥らず、ザックリと前に進めていくイメージで、学習してください。スピード感を持って行わなければ、1日あたり100語の単語に触れることはできません。1日の中で、100語の英単語の学習を何周行うことができたかということが勝負ポイントになります。英単語は、回数触れれば触れるほど定着していきます。100語の英単語をじっくりと1周するより、その3倍の速度で3周した方がはるかに定着します。

 

システム英単語Basicの学習を終えたら、速読英単語必修編を学習してください。この単語集は、長文を読み進めながら重要単語を覚えることができます。長文の中で単語を覚えていくので、定着しやすく忘れにくいです。長文の内容も比較的面白いものが多く、長文の難易度も標準的なもので構成されているので学習しやすいと思います。単語の学習ができるだけでなく、長文の訓練にもなるので、その点も効率が良いと考えられます。

 

1日1〜2長文を目安に進めていってください。長文を読み終えたら、音読も必ずしましょう。1長文あたり5回〜10回くらい音読できると良いです。音読の際には、頭の中で1つ1つの英単語あるいは1つ1つのカタマリを日本語に変換していきながら音読をすることが必要です。頭の中で英語を日本語に変換せず、単純に英語を声に出して読み上げる作業を続けても意味はありません。

 

速読英単語必修編を終えたら、(あるいは同時並行でも良い)システム英単語を学習してください。勉強方法は上記のシステム英単語Basicと同じやり方をしてください。この単語集もまた最高傑作の1つです。GMARCH前後のレベルのボキャブラリーであれば、この単語集をこなせば十分対応できるようになります。非常に良くまとまっています。


このようにして、単語の学習に徹底的に時間を割く努力を続けていけば、やがてそれが長文を読み解く上での大きな武器になります。

 


塾長