笠原塾塾長の最短合格会議

高校を中退後、偏差値を81まで上げて早稲田に合格。 講師として高校受験第1志望合格率100%、大学入試6年連続第1志望合格率100%を達成しました。 その方法論の全てをこのブログでお伝えしていきます。

学歴は本当に重要か?

こんにちは。塾長です。

今回は「学歴」をテーマにブログを書きます。

近年の風潮として、「学歴など不要」「学歴よりも稼ぐ力こそが重要」という意見がネット上を中心に拡大している気がしています。この意見に対して、私自身も否定はしていません。なぜなら、1人1人の人生が学歴で全て決まるわけではないからです。

 

大学受験の成功者と社会における成功者はイコールではありません。勉強ができさえすれば、華麗な学歴を手に入れさえすれば、社会で成功することが約束されているという訳ではありません。

 

だからといって「学歴は必要ない」と言い切ることができるでしょうか。実際に、中卒でも稼ぎまくっている人はいます。会社経営や芸能人、アスリートや技術の高い職人など、学歴など関係なしで大成功をおさめている人達がいることは確かです。

 

しかし、それはかなり特殊なケースで、ごく一部の選ばれた人間だけが成し遂げることができることであると言うことができると思います。

 

そもそも、日本の労働者のおよそ9割がサラリーマンです。現実としては、「稼ぐ力」を武器に会社経営や自営業で成功をおさめている人の割合はとても低いのです。芸能人やアスリートで成功している人の割合はさらに低いということは言うまでもありません。

 

サラリーマンとして成功したいと考える人の王道の選択は、大手企業に入ることです。なぜなら、中小企業やベンチャー起業と比較した時に、大手企業の方が高給である場合がほとんどだからです。

 

大手企業のサラリーマンになるためには、基本的に学歴は必要です。私が働いていた某メガバンクにおいても、採用時に高学歴者は圧倒的に優遇されていました。採用する学生の出身大学の比率は、東大〇〇%、早稲田〇〇%、慶應〇〇%などと事前に決められているのです。全採用者に対する難関大学出身者の割合は非常に高く設定されています。それどころか、入行後においても学歴は重視されていました。

(もちろん、仕事がいかにできるかということが第一の評価にはなりますが)

 

大手企業の体質はまだまだ保守的であることが多いのです。学歴を無視して、能力やスキルのみで採用している大手企業は現状としては非常にレアケースになります。

 

このように、日本の労働者の中心はサラリーマンであり、その中でしっかりと稼いでいこうと考えた時に多くの人が選択をする大手企業では、基本的に一定の学歴が必要とされています。

 

一方で、あらゆる会社で副業が解禁され、個人でも稼げるという認識が広まりつつある現在の流れを考えれば、これからの日本社会はサラリーマンの比率が現在よりも低まり、会社経営者や自営業者の比率が高まる可能性はあります。それが日本社会の常識となっていけば、学歴の重要性が相対的に低まることもあるかもしれません。

 

しかし、それでも「学歴は不要だ」とは言い切ることはできません。サラリーマンとして生きていきたいと考え、採用時や昇進時に高学歴が優遇されるケースに直面する人たちが一定数いるはずですし、経営者や自営業者の中で稼ぎの良い人たちもまた、成功をおさめる上で高学歴であることがメリットになる場面が無いとは限らないからです。

 

学歴など関係無しに稼ぐ人たちはいます。しかし、それを成し遂げている人たちの数は極めて少なく、私たちがイメージしている以上に困難で厳しいことであると言えます。その険しい道を選択するくらいなら、「高学歴」を手にすることの方が圧倒的に簡単で現実的であるということは、言い切ることができます。

 

やはり圧倒的多数の人にとって、「学歴」を重視することが成功への可能性を高めるとは言えそうです。

 

塾長